「ギプス」とは
ギプス(Gips:独語)とは,もともと石膏(硫酸カルシウムの粉末)のことですが、最近では扱いやすいプラスチック製のギプスが多用されています。 これらは石膏もしくはプラスチックの原料が包帯状の繊維に付着しており、水につけると化学反応で数分程度で硬くなる特徴があります。
日本骨折治療学会hp
https://www.jsfr.jp/ippan/condition/ip31.html#:~:text=%E3%81%93%E3%82%8C%E3%81%AB%E3%81%AF%EF%BC%92%E3%81%A4%E3%81%AE,plaster%20shell%EF%BC%89%E3%81%A8%E3%81%84%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82
ギプスを包帯状に巻いて固める方法をギプス包帯法といい、しっかりと固定できます。
その反面、必要以上に大きく作ってしまう(例:肘の固定なのにMP関節までまたいでしまうなど)と、関係のない関節の拘縮を招いてしまう可能性もあります。またギプスが固まることにより、圧迫が強まってしまうと血行障害や神経障害が起きてしまう可能性もあるため、注意が必要です。骨が出っ張っているところ(尺骨頭など)も当たるとそこで痛みが出てしまうため、注意が必要です。
「シーネ」とは
ギプス包帯を必要な幅と長さにして折り重ね、身体のいためた部分に当てて硬化させたものをギプスシーネ(plaster slab)といいます。
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いわゆる添え木で、オルソグラスやライトスプリントなどで固定用に作成したものも「ギプスシーネ」と考えられます。完全に固定する「ギプス」と違い、取り外しも可能です。
「シャーレ」とは
全周性にギプス包帯を巻いて硬化させた後,これを半分に切ったものをギプスシャーレ(plaster shell)といいます。
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ギプスを縦割し半分に切ったもので、固定力はギプス>ギプスシャーレ>ギプスシーネになります。
「ギプス」と「シーネ」と「シャーレ」の違い
- ギプス包帯法は、包帯状の繊維を巻き、固定する方法。取り外しは出来ないが、固定力はある。
- シーネとは、「ギプスシーネ」といい、いわゆる添え木で取り外しも可能。
- シャーレは、「ギプスシャーレ」といい、ギプスを縦割りし半分にしたもの。
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